准看護師として社会に出て長年働いていくうちに、そろそろ新しい環境に出たいと思った時、准看護師から看護師になるにはどのような方法があるのでしょうか?
まず1つ目の方法としては、看護師になるために看護学校に通学し、看護師の国家試験の受験資格を取得して、国家資格を受け、合格するという方法です。
2つ目の方法は、2004年に新しく作られた看護師の通信教育制度を利用し、通信で国家試験の受験資格を取得し、受験して合格するという方法です。
今回は、2つ目の方法の『通信で看護師の資格をゲットする方法』についての道を学んでいきましょう。
看護師の通信教育制度とは?
2004年の4月から作られた制度で、「准看護師として10年以上実務がある」ということが通信を受ける対象の条件となります。
ハードルは少し高いと感じる方もいるかもしれません。
しかし、この制度が出来たことで、育児や家事に追われ准看護師から看護師へのステップアップを考えていても、なかなか踏み出すことが出来ない人にとって、チャンスが広がったのではないでしょうか。
また、働きながら資格を取りたいと考える人にとっても、通学時間が必要ない通信教育制度は、とても魅力的な制度ではないでしょうか。
看護師の通信教育のメリット
看護師を目指す上で、通信教育を選択する一番のメリットは、通学時間を短縮でき、自分の好きな時間に拘束されることなく、働きながら勉強ができるということです。
看護師国家試験の受験資格を得るための履修科目は、全部で65単位あります。通信教育では、臨地実習以外の科目は、原則としてレポート提出し、添削をしてもらい、単位認定試験に合格することで単位を取得できます。よって、通信教育では多くの科目を、テキストを読むことにより、独学で進めることが可能なのです。
また、通常働きながら学校に通うとなると、定時制の学校になるため、受験資格を得るまでに3年かかってしまいます。しかし、通信では、全日制の学校と同じ、2年間で受験資格を得ることができるので、そこでも卒業までの時間を短縮することが出来ます。
通信の登校日について
通信教育とはいえ、看護師は職務上、専門的な知識と技術が必要となってくるため、完全に登校することなく資格を得ることは出来ません。
臨地実習として、病院見学実習や面接授業など、登校が必要な科目もあります。また、登校日については、学校ごとや生徒の選択によって違いがあります。平均としては2年間の内、多くて50日前後で2学年時に登校が多いようです。登校日は、早い段階でスケジュールが発表されたり、自分で登校日が選択できたり、それぞれの学校で様々な配慮をしてもらえます。
それぞれの学校の特色はバラバラなので、学校選びのポイントとして、どのような制度があるかを調べてみてください。
おわりに
今はまだ、准看護師として働き始めたばかりの方も、これから正看護師へのスキルアップを目指したいと考えている方も、通信でも国家試験の受験資格をゲットできるということを、心に留めておいて下さい。
通信で学ぶことで、ステップアップへの時間短縮に繋がります。マイペースで学ぶことが好きな人、働きながらスキルアップしたい人にとっても、是非将来の選択の一つに含めてみてはいかがでしょうか。