今さら聞けない…看護師なら知ってて当たり前な医療略語の読み方と意味

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医療の現場では、様々な略語が使われます。中には、使っているうちに覚えてしまったものの、その意味や読み方がわからず、かといって今更聞くことも恥ずかしい、なんていうお悩みを抱えていらっしゃる看護師さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、そうした看護師さんのために、医療略語の読み方と意味をいくつかご紹介します。

AHI(えー・えっち・あい)

睡眠中の男性

「Apnea Hypopnea Index」の頭文字を取ったもので、日本語に訳すと「無呼吸低呼吸指数」となります。睡眠時無呼吸症候群の重症度を判断するための指数として使われます。対象者が一晩眠っている間に発生した低呼吸・無呼吸の合計回数を時間で割り、1時間あたりの低呼吸・無呼吸の回数を算出したものがこれにあたります。

AHIの数値が5以上になると睡眠時無呼吸症候群と診断されます。また、その回数によって症状が区分されており、症状が中以上の患者さんは、CPAP(シーパップ)などの治療器を利用する際に健康保険が適用できます。

AHIは、自宅でも簡易キットなどを用いて測定できますが、より正確な数値を測るには、やはり専門のスタッフによる測定が必要です。

PEIT(ぺいと)

注射

この略語は「Percutaneous Ethnol Injection Therapy」の頭文字を取ったもので、日本語では「経皮的エタノール注入療法」、もしくは「アルコール注射」とも呼ばれる、ガン治療法の一種です。この治療法は、転移していない肝臓ガンに対して有効であるといわれています。

利点としては、手術のための切開が必要なく、身体への負担がかからないことがあげられます。しかし、「ガンが転移していないこと」や「肝臓ガンに限られること」という制限に加えて、ガン細胞とアルコールの接触が難しく、治療成果が落ちてしまうことなどの欠点も存在します。

PEITは、必要に応じてアルコール注射を繰り返すことで再発を防ぐことが重要です。そのために、エコーやCTで定期的に経過を見ることが必要になってきます。

CN(しー・えぬ)、CEN(しー・いー・えぬ)

この略語は「Certified Nurse」、または「Certified Expert Nurse」の頭文字をとったもので、日本語に訳すと「認定看護師」となります。認定看護師とは、ある特定の看護分野において、熟練した技術と知識を有すると認定を受けた看護師のことです。

看護師、保健師助産師のいずれかの資格を持つ者が、日本看護協会の認定看護師認定審査に合格することで、認定看護師となることができます。認定看護師になるためには、実務経験5年以上(うち、3年以上は専門分野での経験が必要)で、さらに所定の教育機関に半年間通うことが必要になります。

ARDS(えーあーるでぃーえす)

酸素マスクを付けた女の子

この略語は「Acute Respiratory Distress Syndrome」の頭文字をとったもので、日本語に訳すと「急性呼吸窮迫症候群」となります。患者さんが急な呼吸困難を引き起こす症状で、敗血症や重い肺感染症など、重い病気の際に起こります。特に発症してすぐの状態をALI(えーえるあい Acute Lung Injury)と呼ぶこともあります。

ARDSの治療法には、人工呼吸や酸素マスクを用いる「呼吸管理療法」と、敗血症など、ARDSの原因となっている病気に対して薬物投与を行い症状の緩和を試みる「薬物療法」の2種類があります。現在のところ、ARDSの症状を直接的に緩和する薬は知られていません。

おわりに

いくつかですが、簡単に医療略語をご紹介させていただきました。少しでも、医療の現場で働かれる看護師さんのお役に立てれば幸いです。